子どもたちとどこかへ出かける時に、
退屈しないようにと、
あれやこれやとおもちゃを
用意している方は多いと思います。
おもちゃがあると、少しの間は
それに夢中になりますが、
すぐに飽きてしまって、
またグズグズし出すという経験は
ありませんか?
遊びとは、本来、何もないところで、
子どもたち自らが、自分の欲求を
満たすために、考え、工夫し、実践する
ということです。
おもちゃを与えたり、
遊び方を教えたりするのは、
「遊ばせている」のであって、
遊ばされた遊びでは、子どもたちの欲求を
満たすことはできません。
何もないからこそ、どうしたら
自分の欲求が満たされるか?と
考える豊かな時間があります。
子どもたちには、自分の欲求を
満たす力があると信じるからこそ
保証される時間でもあります。
与えられることに慣れてしまうと
自分で考えることをやめてしまいます。
「ねぇ、お母さん、〇〇やってもいい?」
と、大人の許可がないと
何もできなくなってしまいます。
そんなふうに育った子どもたちが、
ある程度の年齢になった時に、
「もう自分でできるでしょう!」とか
「自分で考えなさいね。」
と言われても、自信が持てなくて
「自分なんてどうせ」というふうに
なってしまうのではないでしょうか?
子どもたちが、自分の未来を
切り開いていく力を身につけていくために、
あえて与えないことを大切にしてみませんか?
(土橋優子)