声かけ前に5秒待つことの意味

2023-07-29

夏休みに入りましたね。
夏は子どもたちの水難事故のニュースが
増えます。

確かに、たった10センチの水位でも、
子どもは溺れるそうです。

親としては、心配ですね。

けれども、危険だからと言って、
水遊びをさせなければ良いのでしょうか?

先日、何組かの親子と川に遊びに行きました。

子どもたちは大丈夫だからと
見守っている親、
「危ないから。帰ってきなさい!」と
叫んでいる親、
最初からつきっきりの親などなど
様々な親子の姿が見られました。

けれども、子どもたちって、
そんなに無謀でしょうか?

実は、小さい子どもたちほど、
用心深く一歩を踏み出すんです。

自分の力では、どこまで行けるかな?
この先はどうかな?
そんなふうに確かめながら、
一歩一歩進んでいきます。

その背中は、未知なる世界に
恐る恐るチャレンジしている
勇敢な姿を見せてくれています。

子どもたちのチャレンジを
見守ることなく、
「危ないから戻りなさい!」
と言ってしまったら、
子どもたちはどうでしょう?

危険かどうかの判断を
全て大人任せにしてしまい、
自分で判断することをやめてしまいます。

その方が楽だからです。

自分で危険な判断ができないから、
子どもたちの水難事故が増えるのでは?
と私は思います。

大人と一緒の時こそ、
子供のチャレンジを見守ることの大切さ。
時には、怪我をすることも
あるかもしれません。

けれども、大人が見守っていて、
すぐに助けられるところにいるからこそ
たくさんの体験をさせてあげてほしいと
思います。

子どもに声をかける前に、
5秒待ってみる。
その5秒間に、子どもたちは
どんな行動をするのかを見てみること。

そして、かけようと思った言葉は、
自分のどんな気持ちから出てきたのかを
内観してみると良いですね。

まずは、自分自身の心や体と向き合うことが大切だと、私は思っています。
(大沼縁)