私ごとですが、先日右乳癌全摘手術を
しました。
その後、保育園の現場復帰をする際に
いつものように、
子どもたちにも直接
「何があってお休みをしていて、
今先生はどんな状況で、
みんなに相談したいことがある。」
というお話を丁寧にしました。
4,5才クラスのお友だちに
「先生はこっちのおっぱいにね、
病気が出来て、
それを手術でメスというナイフで
このくらい切って、
病気をお外にだしたんだよ。
だからね、しばらくの間は
その傷を、くっつけているのが
開かないように気を付けなくちゃ
いけないの。
どんなことをどんなふうに
保育園では気を付けたらいいかな?」
そんなふうに相談してみました。
すると子どもたちはすぐに
「そっかぁ、痛いね!
まずはゆうこ先生よくぶつけるから
ぶつけないように気を付けてね!」
「それから、重たいものもったら
ダメだよ開いちゃうといけないから!
そういう時は誰かに言ってね!
運んであげるから」
「あとさ、僕たちも
抱きつかないようにしよ」
ってみんなが考えて提案をしてくれました。
「あとね、だから今みんなとおんなじで
おっぱいぺったんこになったんだよ~」
って伝えると
「大丈夫、すぐにまた生えてくるから」
「どうしたら生えてくるかな?」
「あのね、私たちおっぱい
飲んでたでしょ。
おっぱいってね愛の味がするの。
のどから愛を飲んでたんだよ!
おっぱいには愛がいっぱい
つまってるから、
愛を一杯にしたらまた生えてくるから」
「そっかぁそうだね!
女の子のみんな!
先生とみんな、
どっちがおっぱい大きくなるの
早いか競争しようね!」
そんな会話を楽しみました。
こんな体験が出来ることも
大きな味わいです。
そのレッスンが終わって
お絵描きした紙の裏に
ある男の子からさっそく
「ゆうこ先生いつもありがとう」
って愛を頂いてしまいました
大人はついついなんでも
説明をしてしまったり
こうしましょうと指示してしまうけれど
本当は相談だけでいいんですよね
「こんな状況でこんなふうに感じてるの。
どうしたらいいかな?」
って!
子どもたちに限らず、
信頼してお願いするだけで
どんな人でも力以上を無理なく
発揮できるのだと思うのです。
(土橋優子)