ベビーコミュニケーション
心理セラピー講座では、
絵本の読み聞かせをしますが、
ベビー手話を使って読み聞かせるので、
どちらかというと、絵本の絵より、
お母さんんの表情や目の動き、手の動きが
大切になります。
これは、お母さんとのコミュニケーションが
目的となっているからです。
どんなに分厚い絵本でも、この方法で読み聞かせると
あっという間に読めてしまいます。
そして、コミュニケーションツールとして
とっても楽しいですね。
絵本の読み聞かせには、
いろいろなスタイルがあって、
それぞれに意味があるので、
優劣をつける必要はまったくありません。
ここでご紹介するのは、
読み聞かせのひとつのスタイルです。
絵本は、本来絵を味わうという意味も
あります。
絵を味わい、楽しむという目的なら、
大人の声掛けはいりません。
むしろ淡々と抑揚もつけずに、
ただ絵を楽しむというスタイルが
よいでしょう。
けれども、大人はついつい声をかけてしまいがち。
「ほらほら、大きなお山があるよ。」とか
「あかいねぇ。」などなど。
これは、
「こんなふうに感じて欲しい。」
という大人の考えの押し付けになってしまいます。
子どもたちが、絵の中のどの部分に
惹きつけられているか?
それは、ひとりひとり違いますね。
親の想いとは全く違った感じ方を
していることもしばしば。
子どもたちは、うるさく騒いでいても、
どかかで感じています。
それは日常生活の中で、
ある日突然、出てくるかもしれません。
「あの時のあの絵と同じだね。」
そんな感じで。
それは、すぐではないかもしれません。
けれども、子どもたちの中に
印象付けられたワンシーンって
きっと大人になっても忘れないのでは?
と思います。
子どもたちと一緒に、絵を味わう。
文のないページも、
絵を味わう時間をとって
ページをめくる。
そんな時間は、
子どもにとってだけではなく、
大人にとってもかけがえのない宝物に
なるのではないでしょうか?
協会で販売している絵本は、
大人も子どもたちもこれを大いに使って
コミュニケーションを取ったり、
アンガーマネジメントに使ったり
していただきたいと思っています。