子どもたちの行動をどう捉えるか

2023-11-27

先日、あるプロのヴァイオリニストの
トークライブに参加しました。

ヴァイオリンのコンサートというと
畏って、咳払いすら気を使う感じ
というイメージがありますが、
こちらのトークライブのコンセプトは
親子で楽しむこと。
笑顔になること。ということで、
子どもたちも一緒に楽しもうと
いうものでした。

プロのヴァイオリニストの演奏が
始まって早々から、
子どもたちは自由に動き回っていました。


それは、私にとっては、
まるで音に合わせて踊っているように
見えました。

子どもたちは、感性そのものですから、
ヴァイオリンに音色が
とても心地よかったのだろうと
思います。

人によっては、
コンテンポラリーダンスを
踊っているようだったね。
とおっしゃる方もいました。

あまりに自由に動き回るので、
音響機器にぶつからないかと
ヒヤヒヤするところもありましたが、
不思議と、ギリギリまで注意せずに
見てみようと思いました。

よーく見てみると、
機器の側まではいくけれど、
そこからまた自然と離れていくのです。

そして、演奏が終わると、
ちゃんと座って、次を待っているのです。

もちろん、お客様の中には、
ちゃんとしたコンサートのつもりで
参加してくださった方もいらっしゃったと
思います。

「騒がしくて、味わえないじゃない💢」と
思った方もいらしたことでしょう。

それはそれで、間違ってはいません。

しかしながら、このイベントのコンセプトは
「大人が心の底から笑顔になって欲しい」
「ママの笑顔が地球を救う」
でしたから、

もしも、ここで、ママたちに、
「ちょっとお子さんを静かにさせてください。」
と声をかけてしまったら、
それ以降、周りの人の目を気にして、
イベントを楽しめなかったのでは?と
思います。

何より、子どもたちが、
心の底から音楽を楽しんでいると
信じて見守れたことで、

子どもたちが感性を全開にして、
心の底から音楽を楽しむ様子や
危険なことは、ちゃんと分かっていることを
目の当たりにできたことは
私にとってはとても大きな経験となりました。

子どもたちって、
なんでも分かっているんです。

そこを先回りして、
注意したり、指図したりすることは、
子どもたちが、自分で判断する力を
奪ってしまうことにもなりかねません。

信じて見守ることで、
子どもたちの持っている力の素晴らしさを
改めて感じた1日になりました。


(大沼 縁)