子育ての中で、わが子には
その子らしく育って欲しいと願います。
では、その子らしさってなんでしょう。
子育て真っ最中のその子らしさとは、
親の思うとおりの子ども像。
親の言うことをよく聞いてくれる子。
というフィルターを通して見ていませんか?
本来の「らしさ」とは、大人も子どもも
自然なままに任せ、なんにもフィルターをかけずに
素の自分でいれること、向き合っていけること
なのではないかなと思います。
大人も、親になった途端に、
たくさんのフィルターをかけて頑張っていますが、
そのフィルターを外した時にこそ、
子どもたちがもともと持って生まれてきた
その子らしさが花開くのでは?と思っています。
10歳までの過ごし方で、その人の人生の土台が
できると言われています。
その間にどんな環境で育つかが大切になってきます。
それは、早期教育をしなさいということではなく、
「私が生まれてきてよかった」という気持ちを
心の奥に持つことができるかどうかということです。
そのためには、自然の中で自然にのびのびと
遊べるかどうか。
自分の中にわいてきた自然な欲求を
遊びの中で十分に満たせるかどうかが
重要なポイントになってくると思います。
子どもたちは、ありのままのパパ、ママを
望んでいます。
いわゆるちゃんとしたパパやママではありません。
まわりの目や自分の価値観という
フィルターをかけずに、
ありのままのひとりの人間として、
子どもに向き合ったとき、初めて、
子どもたちは、大人の懐にすっと入り込んできます。
そして、自分が生まれてきてよかったという
心の基礎を気づくことができるのです。
(大沼 縁)