ある日の小学校での出来事。
授業中、私の話を聞いているのか
聞いていないのか・・・。
いつも、ノートに落書きしたり、
ノートを破っては折り紙に
したりしている児童がいます。
「〇〇くん、ノートは破らないでね〜。
痛いってノートが言ってるよ。」
と言っても、手は止まらず。
授業も終盤になった頃、
「この問題を5番まで解かないと
帰れないよ〜。」
というと、
ようやくノートに書き始める彼。
「先生、できたよ!」
「よっしゃ〜!今日は合格💮」
と笑顔で話しているのをみていた
ある児童が、
「いつも何にもやらないのに、
今日は5問もできたんだ。
すごいね👍」
と言うのです。
そして、
「〇〇くん、ノートは書かないけど、
絵が上手なんだよ。それに、
紙も綺麗に切るよ。」
と言いました。
「〇〇くんのことを
そんなふうに見てるのって素敵ね。」
と言うと、
「1年の時から一緒だから、
よく分かるよ。」と。
違いを認めて、
あるを見る。
できないこと
足らないことにばかり目が行き、
ガミガミ怒ってばかりいるより、
それぞれの違いを認めて、
できることや
素敵なところに目を向けることって
大人でも難しいことが多いですね。
帰りに、折り紙で折ったやどかりを
プレゼントしてくれた彼を
見送りながら、
なんともほっこりとして、
幸せなひとときでした。
(大沼 縁)