皆さんの中には子育ての正解ってありますか?
子どもの主張をどこまで受け入れたらいいのか?
ご飯の好き嫌いどこまで食べさせたらいいのか?など…
細かい生活の部分の事から、大きな判断まで
さまざまなシーンで子育てをしていると何が正解?って悩むことは多くあると思います。
「正解」を辞書で調べてみると、「正しく回答すること」「正しく解釈すること」とあります。
この場合の「正しさ」とは誰の「正しさ」のことなのでしょうか?「正しい解釈」とは、本当に1つしかないのでしょうか?
皆さんから子育て相談をお受けしていると、子育てには本来正解はないのに、正解を探して、正解をしようと頑張っているから、みんな辛い子育てになってしまっているのかもしれないなあ~と感じることがあります。
育児書やネット検索で色々と出てくる「正解」は、それを書いている方の「正しさ」と「解釈」もしくは統計学的に出された結果であって、「誰の?」という部分に関しては、自分とお子さんではない方のものを参考にされていることになります。
本来関わる人が異なれば、解釈もその先に見えてくる世界もいくらでもあるはずです。
そして、それは、やってみなければ実際にはわからないことが多いものです。
やってみて「あ~これは違ったな」「うまくいかなかったなあ~」というこの経験こそが、実はそれぞれの親子にとって「正解×→心地よさ〇」につながっていくと思います。
お盆休みのある日、保育園には、先生の数よりも子どもたちの数の方が少なかった日がありました。
普段はできないようなやってみたいことをやってみよう!ということになりました。
今大人になった先生達が、跳び箱9段を飛べるのだろうか?という遊びへと発展し、私も勿論!チャレンジさせてもらいました。
1度目のチャレンジでは、跳び箱を目の前にした時に恐怖を感じ上に乗るのがやっとでした。
その体験を振り返り、2度目のチャレンジでは、思い切りが大切!だと思い、とにかく思い切って踏み切ってみようとやってみました。
ところが、跳び箱の上に飛び乗って座ってしまってからも、飛び越えたいという思いが強くて、頭から転落してしまったのです。
そこで3回目のチャレンジでは、手が恐怖から力を止めたかなっと感じていたので、跳び箱に着いた手を思いっきりすぐに放して、自分が美しく飛び越えている姿をイメージして臨みました。
見事大成功です!
チャレンジし、上手くいかなかった時に、はじめて何が原因だったのかが見えてきます。
正解しなくちゃいけない!と思っていたらチャレンジすることが難しくなりますよね?
まずは一歩踏み出してやってみることが大切だと思うのです。
他の先生方からは、
「あんな痛い思いをしていて、よくすぐその次にチャレンジできますよね?」
と言われましたが、失敗したからこそ違うチャレンジが出来るようになるのです。
チャレンジする手前では見えていなかった方法や道や景色が見えるから…
恐怖は自分の中で扱う事の出来る感情です。
失敗してはいけないという正しさがあるからこそ生まれる感情なので、まずはそれを乗り越えると、見えてくる世界にワクワクして、ワクワクしてしまったら、そのワクワクをどんどんと大きくしていき、あとはやってみるのみです!
正解を目指すのではなく、どうしたらお互いの心地よさに行きつけるか?何度でも親子でトライ&エラーを楽しんでみてくださいね!そうすれば必ず自分達親子の正解(心地よさ)にたどり着けるはずです。
(土橋優子)