質問する力は無限の可能性を秘めている

2022-10-05

私の最近のブームは、
『質問する力は無限の可能性を秘めている』ということです。

子どもたちが小さい頃、
「ねぇ、なんで?」「どうして○○なの?」と
質問責めに合った方も多いのではないでしょうか?

保育園での4~5歳時のクラスで、
ミニミニ質問コーナーを作って質問をしてみた時のことです。

先生「なんで空の色は青いのかな?」

園児「そんなの簡単だよ。それはね、海が青いから。
それが鏡みたいに写って空の色も青く見えるんだよ。」

先生「あー、そうなんだね。
でも、もしかしたら、空の色が青いから、
それが写って海の色が青いのかもしれないよ。
だって、お水はすくうと透明だもん。」

園児「あー、なるほど!そうかもしれないね。」
とすぐに子どもたちは受け止めてくれて、
さらにまた、考え始めました。
園児「えー、だったら、空にはなにがあるんだろう?」
とまた考えを進めていくのです。

そして…。
園児「あっ、空には、雲とか星とか太陽とか…。」
園児「あっ、光もあるね。光ってなに色なんだろう?」
園児「光は、白とかオレンジとか…。」
園児「そうだ!虹の色だ!」
園児「そうだね。虹の色ってたっくさんの色があるんだよね。
だから、その中にきっと青もあるんだよ。」
と答えてくれたのです。

先生「光なんだね。そうか!光も波だもんね。」
園児「波‼そうだ!青の光の波が一番長いんじゃないかな?
だから、空の色が青いんじゃないかな?」
というふうに一生懸命考えて教えてくれたのです。

「なぜ?」と投げかけた瞬間、
たくさんの可能性が拡がっていく。
そんな感じがしませんか?
答えが正しいとか間違っているとかを追求するのではなく、
「こうかもしれないね」「あっちかもしれないよ」
というふうにワクワクしながら考えていく時間が、
何物にも代え難い宝物です。

大人はついつい正しい答えを伝えなければ!と
気負うあまり、
子どもたちのなぜなぜ攻撃にへとへとになったり、
「もう、うるさいなぁ。」と思ってしまったりしがちですね。

でも、わからなかったら、逆に
「どうしてだと思う?」と
子どもたちに聞いてみるのもいいですよね。
子どもたちが考えた個性豊かな答えに、
きっとほっこりするのではないでしょうか?

松下幸之助さんの「?」が作り出した未来のお話は
次回書きますね。